神様がくれたプレゼント
両親はいない。父親は、私が18歳の時に……母親は私が20歳の時に……両親とも病気で亡くなった。それからは、ずっと1人だ。

辛かったけど、泣いてばかりはいられない。だから私は、両親のためにも笑って暮らそう。そう決めたのだ。それからは、自分の興味のあるものをやってみた。メイクもファッションも自分の好みを見つ、楽しんでいた。音楽も大好きでいろんなジャンルのものを聴いていた。仕事も接客業にした。人と話すことが好き。だから、話しながら気に入ったものを買って頂く、家電量販店の仕事が
好きだった。今思えば、人恋しかったのかもしれない。家に帰れば1人。だから、仕事場は活気のある場所を選んでいたのかもしれない。

あの頃は、強かったなぁ。自分の意思もはっきりしていた。意見が違うのは当たり前。だから、話し合わないと……。なのに今の私は……。アイツに言われるままの生活を送っていて、自分の意志というものを持たなくなってしまった。喧嘩するのが怖く、それを言い訳にしてただ逃げているだけだった。
< 14 / 85 >

この作品をシェア

pagetop