誰にも邪魔させない。
「海莉ちゃんへの愛だよ」
「へ?」
「僕の負け、幸せになってね」
そこまで言うと坂城くんは私の頭をそっと撫でた。
その瞬間、坂城くんとは反対側の腕を思いっきり引っ張られて思わず立ち上がる。
「海莉に気安く触んな」
そう言って私の腕を引っ張ったのは柊だった。
柊…?
びっくりした…。
「はいはい、悪かったって。
もう邪魔しないよ」
坂城くんは柊にそう言って、私に向かってにっこり笑って校内に戻っていった。