都の剣〜文化祭バージョン〜
途端に火影の目は輝き、体中から熱を出し始めた。コロッケが大好物だからだ。

「よっしゃああああ!!沙月、行くぞおおおおおおお!!」

無駄にテンションをあげて、火影は炎を出す。そして、それを氷に当てた。一瞬で氷は溶けていく。

「コロッケェェェェェ!!」

近所迷惑だろ、と突っ込みたくなるような声量で火影は氷を溶かし続ける。その時、家のドアがガラリと開いた。

「うるさい!何の騒ぎ?」

「寝不足は体に悪い。でも、これじゃ眠れない!!」

「全く美しくもない」

沙月の家で暮らしている残りの妖怪が、全員現れた。

「ごめん。またひとめが……」

「ちゃんとしつけしてほしいよ!僕、夜しか力を発揮できないのに……」

頰を膨らませる朧は、夜に活動できて、昼間は活動できない。

あくびをしていた桜姫は、「私も手伝う!」と言って暖かい春風を氷に吹きかけ始めた。

金次郎、火影の双子の妹・水月と共に手伝っている。

「フン。こんなところでは休めない」

そう言い、九尾のキツネのキングはどこかへ行ってしまった。

「あれ?春太郎と幸子は?」

二人は座敷わらしで双子の男女だ。
< 4 / 24 >

この作品をシェア

pagetop