シンデレラには····程遠い

今後の事を絢斗さんと話す。

大学にフランスでの報告をする為に
教授と会うことを伝えると

絢斗さんは、
「その時、何らかの話があるかも
しれないな。」
と、言われて
そうかな?と、思っていると
「何らかの話が出ても
近い内に結婚をすることは
話すように
だが、結婚しても鈴香が
仕事をすることは
問題ないから、好きな事を
やれば良い。
やりたいことがないから
家にいたら良い。
俺は、鈴香が俺の腕の中に
いれば、それで良い。」
と、言われて
「⋅⋅⋅⋅⋅はい。ありがとうございます。
教授と話してみます。
まだ、なにが?と、決めてる
わけではないのです。」
「そうか。
それと、近い内に
鈴香のご両親に挨拶に行く
その時は、快斗と潤も一緒に。
式は、身内だけで行い
会社関連には、ネットを使う。
鈴香の顔は、公にはしないようにする。」
と、言われて
へぇっと、驚いていると
「なぜ、驚いている?」
と、改めて言われて
「⋅⋅⋅⋅なぜ?⋅⋅⋅⋅⋅」
「なぜ、わかったのか?
鈴香は、わかりやすい。
だが、フランスから戻ったら
離さないと言っただろう?」
「えっと、はい。
言われましたが⋅⋅⋅⋅⋅
なんか、具体的過ぎて⋅⋅⋅⋅⋅」
と、答えると
絢斗さんは、笑いながら
「そうか?俺は三年待った。
もう、良いだろう。」
と、言うから
真っ赤になりながら
頷くと、絢斗さんに
抱き締められて
絢斗さんの膝に座らせられ
絢斗さんは、私の顔を見て
「改めて言う。
鈴香、俺と結婚して
ずっと、俺と一緒にいてくれ。」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅はいっ、ずっと⋅⋅⋅⋅一緒に⋅⋅⋅⋅」
と、伝えると
絢斗さんは、一度私をソファーに
おろして、リビングダイニングを出て
行き、直ぐに戻ってきて
四角い箱を開けた。
その中にはシンプルだけど
真ん中にピンクダイヤが
輝いていた。
その指輪を左手の薬指に
嵌めてくれた。
私は、それを見つめながら
⋅⋅⋅⋅⋅⋅綺麗⋅⋅⋅⋅⋅
と、呟いた。

「いつもつけられるように
シンプルにしたが
どうだ?」
「とても、綺麗。
シンプルと言っても
これ、ピンクダイヤでは?
なくしたらどうしよう。」
「まったく、お前は。
なくす心配か
なくしたら、
また、買って嵌めるだけだ。」
「絢斗さんは、簡単に。」
「俺は、鈴香が俺のものだと言う
事を知らしめたいだけだ。」
「私が⋅⋅⋅⋅絢斗さんの⋅⋅⋅⋅もの?⋅⋅⋅⋅」
「ああ。鈴香の全ては俺のだ。
そして、俺の全ては鈴香のものだ。」
「絢斗さんが⋅⋅⋅⋅⋅私の⋅⋅⋅⋅?⋅⋅⋅」
と、言いながら
嬉しくてクスクスっ笑っていると
絢斗さんに抱きしめられる。
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