一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



「、、居たら実家に手伝いに寄らないでしょ?もう、、言いたい事はそれだけ?」



仕方なく現状を打ち明けると、俯き気味だった顔を勢いよく上げホッとした表情をしている。








「まぢ?!じゃあ好きな男とかは、、?」

「居るにはいるけど、、。」

「まじかー、、。それって年上?年下?もしかして、、脈ありだったりする?」

「年上の人。その人彼女いるらしいから脈なんてないけど、、ってさっきから何?」










何故自分の恋愛事情を弟に赤裸々に打ち明けなければいけないのだろうとイライラしてしまう。

そういえば、たまに会えばこうやって恋愛事情の現状を聞かれる事が多かった。





自分が1番に結婚したという負い目なのか、それとも純粋に未だ独身の姉を心配してからなのか分からない。



「そんな不毛な恋愛なんて辞めなよ。姉貴には無理だろ?人のモノを奪うとか。それよりもっと視野を広げてみたがいい。例えば、、年下とか?」

「そういうつもりなんて微塵もないよ。ただ、好きになったらそんなに簡単に気持ち切り替えられないだけだから!っ、、それ今日会社の同僚にも言われたけど無理なものは無理なの!!」


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