一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


頬づえをつきながら可愛く顔を傾げる姿に同性ながらもキュンと胸がときめく。






「そんな可愛い顔してもダメだよ?あ〜あ〜私も真由ちゃんみたいに可愛かったら良かったなぁ、、。」

「何言ってるの!?紗江は美人でその上穏やかで優しくて面倒見もよくて包容力もあって、、私だったら間違いなく好きになっちゃうっ!!」









落ち込む私を優しく慰めてくれる真由ちゃん。

お世辞でそんな風に言ってくれるのは彼女だけだけど、それでも嬉しい気持ちにさせてくれる。





そんな真由ちゃんに微笑む。





「、、いつもありがと。お世辞でも嬉しい。」

「っお世辞じゃないってば!っもう!!なんでこの魅力に気付かないかなっ、、!?男どもは!!、、まぁ?変な奴に紗江が奪われるのも嫌だけど。てか海外事業部の2つ上の先輩がカッコいいって言ってたけ?あの人、彼女いるからね!!紗江は面倒見も良いし、、この際〝年下〟に目を向けてみるのはどう?」

「あ、、やっぱりそうなんだ。だって凄く素敵だもんね。うーん、、年下は恋愛対象外かな。弟がいるせいか異性というよりも弟感覚になっちゃうだろうし。何より相手も私みたいな巨漢な年上女なんて願い下げだよ。」

「ええ〜?そう思ってるのは紗江だけだったりするんだよ?さっきの森田くんだってアレはどう見ても下心ありだったし。ここだけの話、紗江は年下から絶大な人気あるんだから。紗江が無意識に〝年下は無理です〟オーラ出してるからみーんなアプローチに躊躇してるの!」

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