一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
episode16


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私の意向が受理されて1ヶ月後。



巨漢な私でも抱えきれないほどの大きな花束を抱えて、私は退社した。



実家へに着くとそれぞれ声を掛けてから、前もって準備していたキャリーバックを手に慎一の運転する車に乗り込んだ。




















「送って貰ってごめんね?」

「いや、、それよりも出発は明日でも良かったんじゃないか?アイツらも騒いでたし。」

「ううん。決心が鈍らないうちに動きたいから。」

「、、そう。」

「あ!そんな事より綾ちゃんの事、ちゃんと気にしてあげてね?亜美ちゃんも成長するごとに目が離せなくなるから子育てを綾ちゃんに任せっきりにしちゃ駄目よ。あの子達も綾ちゃんが優しいからって我儘ばっかり言うだろうし!食べ盛りで食事を作る量も多いからたまには手伝って労ってあげて。それに図体はデカくてもあの子達は中身はまだまだ子供だからしっかり見ててあげてね?それからそれから!お母さんもいい加減若くないんだから仕事をセーブするようにそれとなく言ってあげて。お父さんは凄く丈夫だから大丈夫だと思うけど歳には勝てないだろうから体調の変化には敏感に気をつけてあげてね?それからっ、、!」

「、、分かったから。」









うんざりしたような表情を浮かべる慎一に最後にどうしても伝えておきたい事がある。



  





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