これは恋ですか。

副社長は、ホテルストリークの一室で暮らしている。
私は、定時で仕事を終えて、副社長と一緒にそのお部屋に向かった。


「拓人!
びっくりした、お前、定時で上がったのか?」

出迎えてくれた黒川さん。
ものすごくびっくりしてる。

「今日くらいは、いいだろ。
優秀な秘書がうまく調整してくれた」

副社長の口から優秀だなんて。
うれしいな。

「ありがとう、九条さん。
来てくれて助かります。
早速なんですが、お嬢、結構汗をかいているようなので、起きたら着替えを手伝っていただきたいです。
もうそろそろ起きるとは思うのですが…」

「お任せ下さい!
桜木先生の具合はいかがですか?」

「傷そのものは大したことはありません。
ただ、お嬢は働き過ぎですから、ちょーっと薬を多めに盛って寝てもらいました。

戦士の休息ってやつですよ」

黒川さんは、いたずらが成功した少年のように、ニヤリと笑った。

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