【女の事件】いらくさの家
第24話
さて、その頃であった。

ふさこは、楽しみにしていた修学旅行へ行くことができなくなったことに加えて、多香子とあきひこに対してより激しい不満を抱いていたので、さらに過激な行動に出てしまう危険性をはらんでいた。

ふさこは、SNSで知り合った中年の男と一緒に横浜市内へ遊びに行っていた。

ふさこは、男が持っているクレジットカードをアテにして、横浜駅西口にありますタカシマヤでブランド品を買いあさるなど、おカネを大事にする気持ちを喪くして(なくして)いたので、だらけていた。

そして、夕方5時半頃のことであった。

ところ変わりまして、中華街香港路にあるコース料理専門のレストランにて…

夕食は、1万2000円のコースの料理で晩ごはんを摂っていた。

この時、男はふさこにのみものは何がいいのかを聞いていた。

「ふさこちゃん、のみものは何がいい?」
「ビール!!」
「あかんねん!!ふさこちゃん!!お酒は二十歳になってからのむものなんだよ!!ふさこちゃんは身体がまだ大人になりきれていないからダメなんだよ!!バヤリースにしなさい!!」
「どうしてもダメ?」
「あかんもんはあかん!!ふさこちゃんの人生が完全にパーになってしまうのだよ!!オレが罰せられてしまうのだよ!!それはわかってはるよね!!」
「うんわかった…じゃあバヤリースにする。」

ふさこは、男の言うとおりにバヤリース(ソフトドリンク)を注文した。

そんな時に、男のスマホにLINEの無料通話の電話がかかって来た。

ふさこは、男がLINE通話に夢中になっている時により過激な行動に出てしまった。

ふさこはこの時、となりのテーブルの客がお腹を壊してトイレに行っているので誰もいないテーブルに置かれていた緑色のボトルを手にした後、瓶先に口をふくめて中のショーチューを一気にごくごくとのんでいた。

大変だ!!

ふさこは、男と約束をしていたことを破って取り返しがつかない行動に出てしまった…

ふさこが過激な行動に出てしまったので、この後取り返しのつかない恐ろしい事件が起こってしまった。

それから180分後のことであった。

ふさこは、レストラン内で他の客がいない間にテーブルに置かれていた酒のボトルを次々とあけた後に店の外へ逃げ出して行った。

ふさこは、広東通りにあるファミマへ行って、イートインのコーナーに置かれていた別の客が買ったアサヒカクテルパートナーの500ミリリットル缶4本とアサヒすらっとの500ミリリットル缶4本と沢の鶴の1・5合のワンカップ2本を勝手にのみまくっていた。

この時、ふさこが呼吸困難におちいった後床に倒れてしまった。

LINE通話に夢中になっていた男は、通話が終わった後にふさこのもとへ戻ったが、ふさこがいなくなったので、びっくり仰天して店の外へ飛び出して行った。

そして、ふさこが勝手なことをしていたファミマへ血相を変えて飛び込んで行った。

「ああ!!すみません!!すみません!!」
「ああ!!お客様!!」
「すみません!!倒れてしまった女のコ…私の連れなんです!!」
「えっ?お宅さんのお連れさまでしたか…ちょっとあんたね!!あんたの連れの女性がお客様が購入したアルコール類を勝手にのまれてしまったので怒ってはるのですよ!!どないしてくれるのですか!?」
「すみません…」
「それに、女のコはおいくつなのですか!?」
「えっ?」
「女のコはおいくつなのかと聞いているのですよ!!あんたね!!未成年者の飲酒が危険度が非常に高いと言うことを分かっていてアルコールを与えたら取り返しがつかなくなってしまうのですよ!!」
「すみませんでした…すみませんでした…私が全責任を負いますので…」

男は、店員さんに必死になって許しを乞うたあと、呼吸困難におちいったふさこを連れて逃げるように店から出て行った。

どうしよう…

未成年者の飲酒を助長したことがケーサツにバレたら…

オレ…

今の職場を…

クビになってしまうかもしれへんねん…

どないしよ…

男は、ふさこを始末するために元町公園へ逃げ込んだ。

ところ変わって、元町公園にて…

男は、公園内にある森林へ行って、ふさこを寝かせた後にふさこを始末することにした。

男は、ふさこが着ていたサマーセーターと白のブラウスを持っていたサバイバルナイフでズタズタに切り裂いて、ブラジャーを引きちぎって、スカートをまくりあげて、中からショーツを強引にはぎ取った後、ボロボロに傷つくまで犯していた。

ふさこは、その間に亡くなっていた。

男は、泥と枯れ葉と枯れ草にあらかじめ隠していたカバンを手にしたあと、カバンの中からのこぎりを出してふさこの遺体を切断してグチョグチョにつぶしたあと、ビニール袋に入れてドロで埋めて、枯れ葉の中に隠したあとカバンを持ってその場から走り去って逃げて行った。

そして翌朝6時を少し過ぎた頃であった。

この時、小学生たちが夏休みのラジオ体操をするために公園に集まっていた。

その時に、五年生の男の子が連れていた秋田犬がものすごい声で吠えて森林の中へ入って行ったので、子どもたちが続いて森林へ入って行った。

「何だよ…」
「うわあ!!さけくせー!!」
「どうしたんだよ!!」

その時であった。

(ウー!!ワンワンワンワンワンワンワンワン!!ワンワンワンワンワンワンワンワン!!)

秋田犬がより強烈な吠え方をしていたので、子どもたちが駆けつけて行った。

すると…

グチョグチョに切断された遺体が発見された。

「大変だ!!」
「おい、どうするのだよ!!」
「ケーサツに知らせないと!!」
「オレ、近所中に知らせてくる!!」

子どもたちは、大急ぎで近所の人たちに非常事態が発生したことを伝えに行った。

それから15分後のことであった。

公園内に神奈川県警のパトカー20台がけたたましいサイレンを鳴らして停車していた。

現場は、ものすごく緊迫した空気が走っていたので、ご近所のみなさまがものすごく心配そうな表情になっていた。

そんな中であった。

ふさこを殺したあと、のこぎりで遺体を切断して棄てた男はほとぼりがさめるまでの間、ホステスの女が暮らしている高級マンションに隠れていた。

この時に、神奈川県警の捜査1課の刑事たち30人が集団でやって来た。

「おたのしみ中のところすんまへんが…神奈川県警の捜査1課です…あんた方の部屋に、未成年に酒をのませたあげくに、少女にきついレイプを加えて死なせた上に遺体を切断して棄てた男が隠れてはるみたいなので、これから家宅捜索をさせてもらいまっせ…おい、探せ!!」
「はっ。」

この後、刑事たちが一斉にドカドカと足音を立てて部屋中を捜索していた。

「ちょっとやめてください!!土足で上がらないでください!!」

ホステスの女の叫びもむなしく、刑事たちは徹底して部屋の中を捜索していた。

そんな時であった。

「課長!!いました!!浴室の空の浴槽の中に隠れていました!!」
「いたのか!!よしわかった!!容疑者の男をしばきだせ!!」
「はっ。」

浴室にて…

ふさこを始末した男は、刑事たちに発見された後に強引に引っ張り出された。

「離せ!!離せ!!オレは無実だ!!」
「ふざけるなオドレ!!」
「未成年の少女にアルコールを大量に与えてレイプして死なせて、遺体を切断して棄てて逃げ回っておいて何やオドレは!!」
「よし、ほんなら容疑者の男を集団でどつき回すぞ!!」

そして刑事たちは、容疑者の男を集団でボコボコに殴り付けたあと、リーダーの刑事が持っている拳銃の取っ手の部分で頭を激しく殴り付けて殺してしまった。
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