桜の咲く頃……… 君を想う
「あれの真相は…………。
つき合ってないんだ。
実は………。
紹介の原因は………………桜なんだ。」

まさか、自分の名前が出るなんて想像もしてなかったんだろう。

大きな瞳を一段と見開いてる。

『合コンにヤキモチ妬いた。』なんて言ったら………

どんな顔をする?

桜が………『悲しくて……諦めようと思った』って話したけど。

俺が、先にそんな思いをしてたなんて………

想像できる?

俺も…………君と同じくらい好きだったんだよ…………。

「桜が行くはずだった合コン、覚えてる?」

「えっ?…………どうしてそれを…………。」

「玲奈ちゃんから連絡が入って
『阻止しないと大切な人を無くすよ!』って言われて。
岡崎先生にお願いして、予定を入れて貰ったんだ。
図書室を見上げただろう?
俺も………上から桜を見てた………。
合コンを阻止して…………四人に告白を薦められたんだ。
『好きなら、そろそろぶつかれ!』って………。
だけど俺は………若くて可愛いくて。
純真で………良い子の桜を、元教師の俺が惑わせて良いのか迷った。
桜がもうちょっと、ずるくて嫌なところもあったら………
告白しやすかったかもなって思った事もあったんだ。」
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