お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
ポタッ



ん...?



ハッとして見上げると春稀の目から涙が溢れていた。



「春稀、泣いてる...?」




「泣いてねぇよ」



私から顔を背けた春稀。




「ごめんなさい...。私...勝手に死のうとして...」




「ほんとだよ。どれだけ心配したと思ってんだ...!でも全部俺らのためにやったことだろ?ありがと、凜」



「春稀...」




もうお互い涙を隠したりせず、ずっと抱きしめあっていた。



< 391 / 473 >

この作品をシェア

pagetop