梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
ふと近くに視線を戻すと、ケヤキの周囲と同じ柔らかなミルク色のオーロラが真央の周りにも見えた。
と、ほぼ同時に、自分の足元にもそれより少しブルーがかったオーロラがあることに気がついた。
「梅咲君、私と真央の周りのこれは?」
「それが加護だよ。高田さんはケヤキの、小松さんには僕の加護がついてるから」
「私……いつの間に」
「昨日の放課後からだよ。それでね、これを」
「あ……っつ」
そう言って、手を繋いでいるところに梅咲君がもう一方の手を重ねると、急に薬指が熱を持ったように感じた。熱いというより、少し痛みに似た感覚。
と、ほぼ同時に、自分の足元にもそれより少しブルーがかったオーロラがあることに気がついた。
「梅咲君、私と真央の周りのこれは?」
「それが加護だよ。高田さんはケヤキの、小松さんには僕の加護がついてるから」
「私……いつの間に」
「昨日の放課後からだよ。それでね、これを」
「あ……っつ」
そう言って、手を繋いでいるところに梅咲君がもう一方の手を重ねると、急に薬指が熱を持ったように感じた。熱いというより、少し痛みに似た感覚。