後輩くんは溺愛を隠せない
声を聞いて、改めてモニターを確認するとスーツ姿の夏樹くんが居た。
しかも、朝からテンション高い。
「......今行くから、ちょっと待ってて」
準備は終わっていたので、キャリーケースを閉めて外に出た。
「おはようございます!紗知先輩、さぁ、張り切っていきましょう!」
玄関を出たら、満面の笑みの夏樹くんが待っていた。そんなに出張が楽しみなのか。
「お、おはよう......」
張り切り過ぎている様な気もするけれど......。
やる気があるって事でいいのかな?空回りしないと良いんだけど。
「夏樹くん、今日は出張......いい?仕事なんだからね!」
「はい!わかってますよ。仕事してお泊まりですよね」
そうなんだけど、分かってない......。
絶対わかってないよ......。
「......」
「さぁ、行きましょ?」
「そ、そうだね......」
ハイテンションの夏樹くんに急かされながら、駅に向かった。