後輩くんは溺愛を隠せない
「......」
満面の笑みを向けられて、いつの間にか顔の熱は引いていた。
「ーー嫌ですか?」
「い、嫌じゃない!」
明らかにしょんぼりした顔をしたので、咄嗟に答えてしまった。
行くつもりなんて、なかったのに......。
「決まりですね!準備していきましょう!」
「ま、待って!行くのは良いけど1回家帰ってもいい?」
さすがに、着替えたいし、シャワーも浴びたい。
お酒の匂いも残っているし、さすがにこのままでは嫌だ。
「分かりました!じゃあ一緒に行きましょう!」
「......」
一緒にーー、てっきり、どこかで待ち合わせするのかと思っていた。
まぁ、夏樹くんは楽しそうで満足してるし、別にいいか。
夏樹くんは余程楽しみなのか、10分程で支度を終わらせていた。
私服の夏樹くんーー、意外とかっこいい。
見とれてしまったけれど、きっとぶっ飛んだ事を言うに決まってるから、それを口には出さない。
「さぁ、行きましょう!!紗知先輩の家はどこですか?」