【完】瞬殺

｢好きです！付き合ってください！｣


｢…はい？｣


｢え、いいんですか？！｣


｢ちがう！

そうじゃない！

…この前振ったのになんでまた告白するの？｣



｢…僕、諦められないんです。

気持ちが、好きなのが止められないんです。

気持ち悪いのは分かります！

でも、好きなんです！｣


｢…馬鹿じゃないの、なんで今更…

私は太ってるし肌も荒れてるし綺麗じゃない…！

なのになんで…｣


｢そんなの関係ないです。

見た目なんて些事な事気にしません。

僕は貴方の一生懸命な姿に胸を打たれたんです。

本当です。｣


｢なんで…なんで今なの？

あたしが告白した時は即振ったのに…

なんで綺麗じゃなくなってから告白するの？｣


｢…あの頃僕は、君は罰ゲームで告白してきたのかと思った。

だから僕は断りました。


あの頃の僕は浅はかでした。

でももう違えません。


自分に自信が持てるように、

勉強も見た目も頑張って変えました。

今僕ははっきり言います。

僕と真剣にお付き合いしてください。｣


｢…ダメよ。｣


｢なんで…！｣


｢今度は私が貴方に釣り合わないわ。｣


｢そんな…｣


｢…だから待ってて。

私も頑張って、

自分に自信が持てるようになるから。｣


｢…、

僕、ずっと待ってます。

無理せず何かあったら僕に言ってくださいね。

お力になれることがあれば微力ですがお手伝いします。｣


｢うん…！

ありがとう！｣