モデル彼氏とお姫サマ☆
さっきの驚いた李斗の顔が頭に浮かぶ。
そりゃそうだ。
お兄ちゃんは“Subaru”として活躍してた。
だから“雨音”の名字を知っている人はいなかったはず。
李斗が知らなかったのもわかる。
「まぁ、あたしのお兄ちゃん何だから凄いのは当たり前。」
あたしは笑顔を作ると李斗の鼻を指でツンと突いた。
なのに李斗ってば真顔で…
「で、お前いつまで作り笑顔続けるわけ?」
そう、少し低い声で言ったんだ。