先生は溺愛ダンナさま  旅行編
伊勢で愛を信じます

ダンナさまと暖かいお布団




「うっ、うっ、先生、先生」


涙が頬を伝っているのがわかる、でも目の前は真っ暗闇。


「すみれ、どうした?大丈夫?」


ああ、先生の声がどこかから聞こえる。


「先生、先生、大好きなんですぅー」


呟いてまたシクシク泣いたら、強い力で抱きしめられて頭をヨシヨシと撫でられた。


「怖い夢を見たんだね、でももう大丈夫だよ」


優しい優しい彼の囁きを聞いて、ようやく私は目を開けた。


「うっ、うっ、あれ、ユメ?」


「ほら、ちゃんとそばにいるよ。俺もすみれが大好きだよ」


目の前には心配そうに私を見つめる理人さん。


えーと、理人さんは私の・・・そう、旦那さま。

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