【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
「は、はい……お手伝いは、ではまた今度ということで……」
「ありがとう」
ゆっくり離れていく距離。
八雲先生にこれ以上心配をかけるわけにはいかないよね……。
そう思いながら八雲先生の後ろに続いて準備室をあとにした。
「あー、雨降りそうだな。まだ梅雨でもないのに最近は天気がぐずついてるね」
廊下の窓の縁に手をついて八雲先生が口にした。
……あぁ、ホントだ。
分厚い灰色の雲、今にも雨が降り出しそう。