【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
───ガチャッ
突然、リビングのドアが開いて振り返ると、
「……お父さん!帰ってこれたの!?」
身体を引きずるようにして中に入ってきたお父さんの姿に、私は迷わず飛びついた。
「あなた。昨日は、大変だったわね……」
お母さんのか細い声にお父さんは微かに頷いている。
「ごめんな、空。心配かけてしまったね……」
「んーん!でも、怖かった……」
よかった……。
お父さんが無事に帰ってこれて。
雨の中、事故に遭っていたらどうしようかと思った。
私は泣きじゃくった顔をお父さんの膝にこすりつけた。