【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
ドクリ、と心臓が嫌な音をたてていく。
「体育祭、休んだりしてくんないかな?」
「ウチらまで巻き込まれたくないもんね?」
案の定、あちこちからヒソヒソと声が聞こえる。
迷惑そうな顔をしたクラスメイト達。
「───空!」
だけど、たったひとり。
そんな周りの目も気にせずに真っ直ぐこちらへと走ってくる。
「……あぁ、よかったーー!!」
大きな声でそう言うと、ギュッと私に抱きついてきた。
「……海ちゃん?」
ポツリと名前を呼ぶ私をさらに強く抱きしめる。