【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
「な、なぁ陽向……最初に言われたあのことだけど。写真のこと。間違いないと思うぞ……俺、あれからもう一度確かめたけど、やっぱり雨野に間違いない……」
「それ、今も同じ場所にある?」
「たぶん……」
風谷くんと葵くんがなにかを話している。
だけど、私はその場に足をつけて立っているのが精一杯だった。
……ようやく、雨も上がるだろう。
そう思っていたのはきっと私だけで。
再び降り注ぐ冷たい雨は、まだ止みそうになかった。