会長様の秘蜜な溺愛
【Secretly*3】

▼ヒミツなヒズミ




「もうっ!どうしてこう毎日暑いのかな!ねぇあさみん!!」

「うーん…夏の宿命…?」

「「日向やかましいあと暑苦しい」」

「いやそんな具体的にハモるの!?」


7月に入り、真夏の太陽が照り付ける日が続いている。

けれど関門の中間試験が終わったことで

後は夏休みを待つだけだからか、みんな普段より随分と楽しそうに見えた。



「そうだ日向、赤点は無かったの?」

「無いですよーだっ!英語危なかったけどね!なんで俺にだけ聞くのさ」

「奏と菜穂に赤点あるわけないでしょ」

「…。でも俺、日本史学年トップだしっ」

「麻見は英語唯一満点で文句なしのトップだけど、お前同率5人だろ?しかも93」

「………。」

「こっ…、香月くん!最後の地図書くやつ1人だけ完璧回答だったって先生言ってたよね!?すごいよかっこいい!!」

「あさみん…っ!やっぱり俺のマブダチはあさみんだけだ…っ!!」


「日向って麻見のフォローすげぇ嬉しそうに聞くよな」

「あたしたちが菜穂みたいに優しくフォローしないからでしょ」

「あ、確かに」

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