会長様の秘蜜な溺愛

▼ヒミツな歯車








「それでは本日のクラブ活動を終了します。お疲れ様でした」

「「ありがとうございました」」



放課後。


甘酸っぱい匂いが鼻を掠める中

先程作ったりんごのゼリーを袋に入れて家庭科室を出る。

一緒に作った鮭のパイ包み焼きも持って帰りたかったけど、…さすがに諦めた。



「菜穂ちゃんお疲れ!」

「あ、さくらちゃん!お疲れ様」


時刻は5時をまわっていたけど、夏場ということもあり、外はまだ明るい。

後ろから声を弾ませ話しかけてくれたのは

クッキングクラブ仲間のさくらちゃんだった。


クラスは違うけれど、廊下ですれ違うと必ず挨拶を交わしたり

気になるカフェに2人で行ったりと、仲良くさせてもらっている。

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