23時41分6秒
次のページをめくる勇気はなかった。
体が震え、だんだんと呼吸が荒く
なっていく。
揺れる日記帳の上で、荒く刺々とした
文字がケタケタと笑っている。
記憶の中の、優しい母の姿が歪み、
悪魔の姿に変わった。
そして、あることに気がつき、頭を殴られた
ような衝撃が全身を貫いた。
「………彼を殺す必要はなかった」
果たすべき復讐ではなかった。
私と彼が愛し合うことは、
決して許されないことではなかったのだ。