蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

亮さんたちのマンションからの帰り道



「明日も休みだから
このまま瞬といたいな…」

瞬に言ってみた



当たり前だけど
亮さんと茜さんは、今日も明日も…
ずっと一緒にいれる


羨ましくなった



「明日、紅のバイト終わったら
また会えばいいよ」

瞬が言った



「んー…」


そうじゃないんだよね…



「紅、この前言ったこと、ホント?」



「ん?この前?」



「高校卒業したら…って」



「結婚したい、瞬と‥
ホントだよ
瞬、言ってたよね
私がしたい時でいいって」



「言ったけど、進学とか、やりたいこととか、
ないの?」



「…んー、ない
瞬と結婚したい!
ダメ?…なの?」



「いや…
すごく、嬉しかった」


瞬が繋いでた手に力を込めた



「じゃあ、養えるように
もっと仕事頑張るわ、オレ」



「うん
じゃあ、ダンナさんに喜んでもらえるように
料理とか、頑張るね」




瞬、早く高校卒業したいよ…



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