蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
➖瞬➖
亮と茜は
紅がいるとヤケに仲良くしてる
たぶん、わざと
オレと紅に見せつけるために
夕食を食べている時も
紅が羨ましそうにふたりを見ていた
「紅ちゃんもビール飲む?」
亮がすすめた
「紅はダメ!
今日は
紅のお母さんから
紅のこと預かってきてるから!」
紅が答える前にオレが答えた
「そっか…
今日は紅ちゃんの保護者だもんな、瞬」
保護者って言われると
すごい年上感ある…
「紅ちゃん、
ハタチになったら一緒に飲もうね!
今日は、私も紅ちゃんに合わせて
ジュースにしよーかな」
考えてみれば
まだ飲酒も結婚もできない年齢なんだよな、紅
そう思うと、責任、感じるな…
オレも簡単に言ったわけじゃないけど
結婚しようなんて言って…
もっと紅のこと考えるべきだったかな…