蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

➖瞬➖



「どこ行ってたの?
紅ちゃん、寝ちゃったね」

亮たちが戻ってきてた



紅は布団に包まったまま寝ていた



「瞬、布団に運んであげれば?
オレが運んでもいいけど〜」


茜と亮に言われて
布団まで紅を運んだ



浴衣が少し乱れてて
オレは見ないふりをして布団を掛けた



「じゃあ、私達、隣行くから〜」

茜が小声で言った



「茜、こっちの部屋だろ!」



「シーーー!
紅ちゃん起きちゃう
亮、行こう」


茜が亮を引っ張って連れて行った



紅は
スースー寝息をたてて寝ていた


オレはなんとなく紅が寝てしまって安心した




紅の隣の布団に静かに入った



かわいいな…紅


オレ、だいぶ好きかも


あと亮にも言われたけど
紅のこと、ホントに大事

それはきっと
紅もオレのこと本気で好きでいてくれるから



紅の寝顔を見てたら
オレもいつの間にか寝てしまった



< 288 / 318 >

この作品をシェア

pagetop