蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
➖瞬➖
「どこ行ってたの?
紅ちゃん、寝ちゃったね」
亮たちが戻ってきてた
紅は布団に包まったまま寝ていた
「瞬、布団に運んであげれば?
オレが運んでもいいけど〜」
茜と亮に言われて
布団まで紅を運んだ
浴衣が少し乱れてて
オレは見ないふりをして布団を掛けた
「じゃあ、私達、隣行くから〜」
茜が小声で言った
「茜、こっちの部屋だろ!」
「シーーー!
紅ちゃん起きちゃう
亮、行こう」
茜が亮を引っ張って連れて行った
紅は
スースー寝息をたてて寝ていた
オレはなんとなく紅が寝てしまって安心した
紅の隣の布団に静かに入った
かわいいな…紅
オレ、だいぶ好きかも
あと亮にも言われたけど
紅のこと、ホントに大事
それはきっと
紅もオレのこと本気で好きでいてくれるから
紅の寝顔を見てたら
オレもいつの間にか寝てしまった