逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
帰宅して、着替えて花を生けた。
稽古で使った花を自分なりに花瓶に生ける。

買ってきた食器を開けたら、食器の他に小さな箸置きがふたつ入っていた。
とってもきれいで、これもあの作家さんの手作りかな。
オマケでつけてくださったのね。
今度またお店へ行かせてもらおう。
工房の案内も入っていた。


蓮さんが帰る頃に合わせて用意をしていると、メールが。
もうすぐ帰るので、着替えていくからと。

「ただいま。」

「お帰りなさい。」

「やっと会えた。久しぶりだ〜。」

「だね。仕事大丈夫だった?」

「なんとかね。今日中に絶対帰るって頑張った。」

「お疲れ様でした。」

リクエストの和風ハンバーグを気に入ってくれたみたいで良かった。
新しい器もいいねと褒めてくれた。

私たち二人、割と育ってきた環境が似ているので感覚はあってると思う。
味覚や、感性は個人差はあるだろうけどね。

少しずつこうやってお互いを知っていくのかな。
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