逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「無事、三十路おめでとう。活躍期待してる!」

「三十路って…。芽衣もすぐだぞ、きっと。」

「いや、それ言わないで。」


食事を済ませて、DVDを見て。

ケーキでお祝いと、コーヒーを入れた。

用意したプレゼントも。

「おめでとう。これは名刺入れ。
仕事嬉しいことも、苦しいこともあると思うけど、二倍と半分こ思い出して欲しいな。」

「芽衣。ありがとう。」


「そして、これが山籠りして作ったお揃いのコーヒーカップ。
やっと出来たの。焼き上がるまでは心配だったけどね。」

「これを芽衣が…。お店で売ってるみたいだ。上手く出来てる。
ありがとう。」

「使ってくれる?コーヒーどうぞ。」


ケーキにロウソクを灯し、ふーっと吹いて、一緒にケーキとコーヒー。

「ケーキも美味しい。フランス菓子っぽい。」

「そう、ちょっと、コーヒーのビターに合わせてみました。」



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