逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~

数時間後メールが届き、明日の15時に海外事業部へ呼ばれた。

やるならきちんとがんばろう。
せっかく指名してもらったのだし。


翌日、呼ばれた時間に行くと、会議室に通された。
このプロジェクトに関わるメンバーは桐生課長と、２７歳の男性社員。
そこに、私が事務員としてお手伝いだろうか。

「総務部の平野さん、私が課長の桐生です。その節はありがとう。
で、こっちが主査の村上くん。主に交渉とかリサーチをやってもらってる。
平野さんにはリサーチした書類をまとめたりと、村上くんのサポート的なことが多くなると思うけど
電話対応があることもあるから、よろしく。分からない事はその都度聞いてもらって、私は外へ出ていることも多いので、何かあれば連絡下さい。」

二人から名刺をもらう。

「村上です。書類作成やってもらえると助かります。
無理言うこともあると思うけどよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いします。
足手まといにならないように頑張ります。」

「プロジェクト内容はフランスのインフラ事業への参画なんだ。詳細はやりながらって事で。」

「はい、承知しました。」