逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「どこへ連絡した?」

バレるかもな。

「昔の友人です。パリの新聞社の副社長で。シャルル=ド=ウネ氏です。
彼なら情報収集は専門ですから。
何かレスポンスがあると思います。」

「ウネ氏ってあのメディア王の。」

「ですね。あっ、連絡来ました。」

『うん。うん。やっぱり、予想通りかも。ありがとう。うん。またね。
そのうち行くね。サラにもよろしく。』

「やっぱりです。
D社がFというエネルギー会社と結託して柾木への買収を計画しているとの情報です。」

課長も村上くんもビックリしている。


さあ急いで動いて下さい。と促して、本社も動いてかなり大掛かりな防御策が行われた。


収束したのは三日後だった。

先にエネルギー部門の会社の株の4分の1が買い占められていたようだ。
一見、買い占められても分からない方法で買われていたので発覚がおくれた。
結果的に、不動産の株の流失は食い止められたので被害が出なくて良かった。
D社はおそらくこのプロジェクトから外れることになるだろう。

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