逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
園内を随分歩かせたので休憩をしようとしたら、彼女がお弁当を作ってきてくれた。
想像もしていなかった状況にうれしくて笑みが。

本当にどれも美味しくて、自分のため用意してくれたかと思うと幸せだった。
彼女の意外な面も知れたし。
そう、お嬢様なのに、彼女はいつも自然体で癒してくれる。
だからきっと、こんなプレゼントも気に入ってくれるはずだ。
そう思って、売店で買ったぬいぐるみ。
やっぱりすごく可愛い笑顔で心から喜んでくれた。
夜のレストランバーでの大人っぽい女性の雰囲気には見られない素の彼女が愛しかった。

彼女との関係を大事に進めていきたいと、彼女をタクシーへ乗せ必要以上にアプローチしない。
今日も見送った後、不器用な口説きに苦笑いだ。
まあ、手も繋げたし、今日は連絡先も交換したし、メールで進展させ再度デートへ持ち込もう。
そう思っていたのに。

パッタリと返信が来なくなった。
何故だ。
仕事の方も危うくなってるし。

上手く行かねーなー。


仕事が忙しくなり彼女も上手くいかない。
空回りか。

早く仕事を片付けて再アプローチを心に決めた。




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