見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
矢継ぎ早に質問を繰り出した菖は、厳しい顔つきで俺を見た。


「まあ、そうだが」

「そうだが…って、あの琴ちゃんが社長とも顔見知りだなんてどういう意味よ!?」

「少し落ち着けよ」

「これが落ち着いてられるかっ」


ドン!とテーブルに拳を置き、驚いた周囲の客達が振り返る。


「まあ、落ち着けって。これからゆっくり話して聞かせるから」


取り敢えず、それを飲み干せ、と紙コップを指差す。
苦々しい顔つきの菖は、ぐいっと一気にコーヒーを呷り、トン!とカップを置いて口を開いた。



「さあ、説明して!」


説明次第では叩かれそうな雰囲気で見遣る相手に苦笑しながら、俺は初めて彼女のことを聞いた日を思い出していた___。



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