見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
だから、本当に異動して出来るの?…と不安が胸を過ぎった。
自分のところにくる彼女よりも、高吉君の病気の再発の方が大きく胸に引っ掛かっていた。



どうしよう…とスマホを片手に考え込む。
人事についてはプライベートで話さないと言った千之さんに、オフィスにいる今しか質問は出来ない…と思い詰めていた。


悩みながらミルクティーを啜る。
ふわっと口の中に広がる優しい甘さに、ホッ…と小さな息を漏らした。




「…ねぇ、隣に座ってもいい?」


女子の声が聞こえ、ぱっと振り向くと見慣れない人が立っていた。


「あっ…はい、どうぞ」


面食らいながら手で示すと長身の女性は微笑み、「ありがとう」と会釈をしながらカウンターへ座る。
その様子を横目で眺めがらハッとし、見間違いではないよね…と改めてもう一度、相手の顔を確かめた。



「……あの、ひょっとして……葉山さん?」


社内では、お団子ヘアにメガネ姿の彼女を思い浮かべて訊ねる。
すると相手はこっちを振り向き、ニコッと笑って、「そうよ」と答えた。



(嘘っ!別人みたい!)


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