見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ふわっと微笑む彼女が、余りにも綺麗だからたじろいでしまう。
社内でいつもこういう雰囲気なら、きっと男性から注目され過ぎて大変だろう…と要らない心配をしてしまった。


「私もまさか内示を受けるとは思ってもみなかったから、最初はすごく驚いちゃったの。配属先はずっと経理のままでいいと思っていたし、どうして急に…って、少し戸惑っちゃったわ」


異動願いは出していない様子の彼女にキョトンとし、「それじゃどうして内示を請け負うことにしたんですか!?」…と問い直した。



「そうね…」


呟く彼女は勿体ぶるようにコーヒーを飲む。
そのカップを握る長い指先と綺麗にケアされたネイルを見つめ、早く答えて欲しい…と頭の中で訴えていた。


「私の大事な人がね、貴女のことを『お願い』…と言ったの。それで私、今回の内示を受けようと決意したのよ」


コーヒーを飲む合間に答える葉山さんは、私を振り返るとこう続けた。


「その人が誰かが気になるとは思うけど、今はまだ教えれない。そのうち誰かは分かるだろうと思うし、それよりも今は、早く勘を取り戻す方が先決だから」

「え?」

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