君がいればそれだけで。
王女に仕える身として来ているが故に、俺が呼ばれた理由を知っておきたかったと言った所か。行方不明者の事を伝え、直ぐに身仕度を求めた。王女はいつも通り俺の背中に乗って頂くとして、四人はどうする。馬車なんて目立つ物は常備していないぞ。でも、隣国に借りに行って帰ってくる時間ももったいない。馬はいるが、王女にしか懐いていないから乗れるかどうか。
あの気分屋はもうそろそろ何とかしないといけないんじゃないか?

「王女様は起こさないのですか?」

「あぁ、寝れる時に寝ておかないと壊れてしまわれるからな。行けるか?」

「オルガモ村ってあの川沿いの村だろ?楽勝、楽勝!」
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