君がいればそれだけで。
前に話していたように、誰も知らない場所に行ってしまうかもしれない。そうなった時、俺は一体どうしたら良いんだ。確かにシオラたちは俺の心も支えてくれている。でも、一番そばで支えてほしいのは王女なんだよ。王女さえそばにいてくれれば俺は何でも出来るのに。

「パル?」

「俺はあなたさえいてくれれば何でも良かった。今回だってあなたさえ生きてくれればあのまま鎖に繋がれていたって良かったんだ。そばにさえいてくれれば何だって出来るってずっと」

「パルが離れない限り、どこにも行かない。私の家はここしかないもの」

不安を感じると手を握ったり抱き締めてくれたりするのに、王女は俺への恋愛感情を持って抱き締めてくれた事は一度も無かった。
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