君がいればそれだけで。
最終章・動いた結果

こっちかな

長くて白い机を挟んで椅子に座りながら、二人の王女は今の現状について話していた。

「みーんないなくなっちゃったねぇ」

「これも因果かしらね」

「結局、生き残ったのは人間だったもんね。それも、戦って勝ったんじゃなくて敵の不注意」

「生きていると知っていながら、戦闘に不向きな人間が弱っているのだから放っておいても死ぬだろうとその場を離れた。他の種族も人間が一番最初に絶滅するだろうと近寄らなかったから生き残る事が出来たのよね」
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