もうそばにいるのはやめました。


登下校はあってもちゃんとしたお出かけはなかったから、ワクワクしすぎて昨日はあんまり眠れなかった。


クリスマスデート。
イルミネーション。
誕生日祝い。


これだけ楽しみなことがそろってたら睡魔もどこかに行っちゃうよ。


それに……

昨日のことも気になるし。


円と相松さん、仲直りできたかな?


円をだますような真似して、気分悪くしてたらどうしよう。



2人が本音を言い合えてたらいいけど……。



とりあえず円が来たら謝ろう!

2人で過ごす約束をやぶっちゃったわたしが悪いんだし。



「なに百面相してんだ?」


「みゃどか!?」



びっくりして噛んでしまった。


えっ、えっ。

なんでもういるの!?


時間を確認したら午前11時45分。


やっぱり待ち合わせ時間まであと15分もある。




「円、早いね」


「寧音のほうが早いじゃん。いつ来たの」


「よ、40分すぎくらい」


「早すぎだろ。20分も待つ気だったのか?」


「円だって変わんないじゃん!もっとぎりぎりに来ると思ってた」




わたしはね、待つ気満々だったよ。


待ち合わせってデートっぽくてドキドキする。



今日のデートを妄想してたら、きっと20分なんて一瞬だった。


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