この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

「だっておまえ、超絶ウブなんだもん。女慣れしてそうなのにすぐ真っ赤になるし。こんな晴を見たら一発で噂がガセだってわかるのに、なんでとんでもない女関係の噂が流れてんだろうな」

「は、興味ねーよ。そんなの」

「いやいや、ひまりちゃんがそれ信じてたらどうするわけ?」

「は?」

桃咲が噂を信じてたらどうするかって……?

「誤解まねいてたらややこしいだろ。でもまぁ、ひまりちゃんは噂を信じるタイプじゃなさそうだけど」

「どういう意味だよ?」

「自分の目で見たことや耳で聞いたことじゃないと信じないっていうか、ふんわりしてそうだけど意志が強そうだなって思っただけ」

歩はメガネをクイッと持ち上げた。推察してるときによくするお得意のポーズ。

「好きなんだろ? がんばれよ!」

なんだかこいつに言われると腹が立つ。

桃咲のことになると我慢ができなくなる自分もよくわからない。

「なんかいろいろ深刻に考えてるみたいだけど恋だからだろ」

「…………」

恋だから……。桃咲が好きだからこんな気持ちになるのかよ。

他の誰にも触らせたくない。誰の目にも触れさせたくない。俺だけまっすぐ見てろよ、こっち向けって思うのも全部恋だから……。

そう考えたら胸がスッと軽くなったような気がした。

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