僕たちの距離感
「たっだいまーーーー」
「いや今週何回目だよ、真希」
ドアを開けたらソファに座っている
茶色い猫っ毛
毛玉の付いたスウェット姿
「だってこの家居心地がいいんだもん」
「家帰らなきゃそろそろ心配されるんじゃね?」
「大丈夫、今出張中だから。」
「ふーん、今回は何ヶ月なの?」
「3ヶ月」
けだるそうにしながらも私のコーヒーを入れてくれる姿はいつ見ても私の口元を緩ませる
「てかごめんね、彼女来る予定だった?」
「いや、今週は仕事忙しいみたいだし全然大丈夫」
「よかったー、じゃあゆっくりしちゃお」
一緒にソファに座って、一息つく。
ここは、わたしの秘密基地。