僕の決断
「光ちゃんはずるい

何でも知ってて
わかっている

それでいて
知らないふりをして

優しいんだから」

「僕は
僕のやるべき行動を
とっているだけ」

「それで
探偵に調べられてるって
わかったわけ?」

「それは
たまたまだよ

僕の後やスーちゃんの後
マコ姉の後を追いかけている
人物が
同じ顔だったら
怪しむでしょ?

それに兄貴の写真を撮ってた

後をつけたら
探偵事務所に入った

誰かが
僕たちを調べてる

だから受験を言い訳に
マコ姉とスーちゃんとの

接点を減らしたんだ」

「本当にずるい

タイミングを見計らって
マコに言うんだから

兄貴の机を調べて

って」

「兄貴も何か
知ってると思ったから

証拠がなければ
僕がこっそり撮った探偵の写真を

兄貴に見せて
問いただせばいいって
思ったし

知らないなら
探偵を張り込んで

誰が調べているのか
見つけてもいいって
思ってた」

「光ちゃんには
敵わないよ」

「全く
兄貴たちのせいで

僕の受験はボロボロだよ」


「受かったじゃない」

「ランクを下げたんだ」
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