この子は俺の彼女だから。
「はぁ、やっと着いた・・・」




「ん?弥太。寝坊か、珍し」




「蒼、お前また朝っぱらから菓子かよ。太るぞ」




「うっせー度胸なし」




彼の名前は篠田弥太(しのだやた)。蒼と実愛とクラスメイト。実愛とは幼馴染。





「あれ、実愛いねーの?」




「あー、旭立に呼び出された」




「あー旭立か。なんで・・・・・・って、旭立!?は?!あの旭立が!!?実愛を呼び出し!!?」





弥太は目玉が飛び出そうなくらい目を見開き、とても焦っていた。






それも当然。弥太は10年以上、実愛ぬ片思いしているのだ。。






「告白かもねー。これで13回目」





「告白だと!?てか13回って!?俺知らねぇぞ!?だれだそいつら!!!」






「だから言わなかったんだよ。ホントに殴りに行きそうだもん」






弥太は図星を付かれ、悔しそうに、そしてオーラが炎だった。





声をかけようと思った瞬間、弥太は教室を飛び出してしまった。






「ほんっと、好きだねぇ」





蒼は友達の純粋な恋に、そして親友がまるで少女漫画のヒロインだと思って、少し笑ってしまう。





ってことは、私はヒロインの親友ってことか。






ヒロインの親友は普通に幸せな生活を送ってるから、別にいいか。






そしてまた大好きなチョコのお菓子を口にする蒼であった。





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