王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



「寝込み襲おうとしてたの?」

「なっ、ち、ちが……っ」


ただギュッてしただけなのに、なんでそんなふうに思われちゃってるの……!

そんなつもりなかったのに…!


「じゃあ、今度は僕が襲っちゃおーかな」

ま、まずい……!
芭瑠くんのスイッチが入っちゃったような気がする。


「は、はるく……ひぇっ」


待ってって、制止の声をかけようとしたのに先に芭瑠の手が動いてしまった。


「ま、待って……そんなところ、触らないで……っ」

「んー?……そんなところって?」


服の中にするりと芭瑠くんの手が入ってきて、直接肌に触れてくる。

背中のあたりをゆっくりなぞるように触れられて、ゾクゾクするし、変な感覚になっちゃう。


離れようにも身体は密着したままだし、芭瑠くんの手は止まってくれないし。


「あ、の……、……んっ」

「あー、そんな可愛い声出して」

寝起きの芭瑠くんは全然加減を知らない。

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