王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



「可愛すぎるね……。今すぐ無茶苦茶に抱きつぶしたくなっちゃうくらい」

「だ、だきつぶ……す?」


えっ、なんだかすごい恐ろしい感じの単語が聞こえてきたんですけども……っ!


「あっ、指先が滑っちゃった」

「へ……っ、きゃっ……、」


ぜ、ぜったいわざとだ……っ。
パチンっと外れて、胸の締めつけがゆるくなったと同時。


「このまま続きしちゃう?」

「は、芭瑠くんのバカああああ……っ!!」


わたしの叫びが部屋中に響いた。

< 76 / 361 >

この作品をシェア

pagetop