世界No.1の総長と一輪の花 1.5
結局、花莉が買い物カゴの中にチョコの材料を入れることはなく……
そのまま会計へ。
「今日は私が払うね」
花莉はポケットの中から折りたたみの財布を取り出した。
「なぁ、あそこにいるのって」
俺はそう言って、遠くを指さす。
そしたら、花莉は
「え?」
俺の指さした方に顔を向ける。
その隙に、花莉の前に立って
「これでお願いします」
店員にお金を渡す。
「え!やだ!今日は私が払う!!!!!」
俺の背後から花莉は必死に言うけれど、それを全部無視。
店員には「仲良しですね」と笑われた。
無事に会計が終わり、買ったものを袋の中へと入れていると、頬をふくらませて俺を見つめてる可愛い女の子がいた。
「私が払うはずだったのに」
まだ気にしているみたいで、花莉はぼそっとそう呟いてから
「お手洗い行ってくる!」
そう言い残して走って行ってしまった。