恋の予言【短編】
「もうすぐあなたにキョウダイができます。


多分、あなたの母親が再婚する方の連れ子です。


その人とは昔からの知り合いで、この先も良い関係を築いていけるでしょう」



芳乃はピンときた。



明人のことだ!



「あなたには、今月運命の出会いがあります。その方とは永いつきあいになりそうですよ」



「運命の出会い?―――もしかしたら、あなたのことかもしれませんね」



芳乃の言葉にケイトは、ポカンと口を開けた。



「お金、いくらですか?」


「・・・あなたは特別。お代はいりません」



ケイトはニコリと微笑んで、


「――そうだ、一つアドバイス。あなたは背が小さくたって、誰よりも魅力があります。だからもっと自信を持って」
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