恋の予言【短編】
4章


あれから1ヶ月後――



芳乃の母は明人の父と再婚した。



芳乃と明人は顔を見合わせた。


「ねぇ、アイツが言ったこと、当たったわよ」



「・・・あいつ、マジで超能力者だな」


明人はニヤリと笑って、


「じゃあ、お前があいつのモノになる日もくるってことか」



「殴られたいの?」


芳乃は顔を真っ赤にして怒ったが、実際は明人と同じ事を考えていた。



アイツの予言はよく当たる。


――最近、毎日のようにアイツに会ってる。


偶然か?


それとも―――これを運命とでもいうのだろうか?



「おじさん、母さんをお願いします」


芳乃は深々と頭を下げた。


「そんな、芳乃ちゃん。頭を上げてくれよ。――これからみんな家族だよ。仲良く頑張ろう」


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