始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
あなたとの優しくて幸せな時間
次の日、悠人は、朝礼の時に、


『プライベートなことで、申し訳ないが、みんなに言っておかなければならないことがある』


と、切り出して、私達のことを話した。


本当は、親戚ではなく、私達が付き合っていること、一緒に住んでいることを。


悠人は…


深く頭を下げた。


もちろん、私も…同じようにした。


昨夜、悠人から、梨花さんに告白されたことを聞いた。


やっぱりそうだったんだ…と思った。


私も…恭吾さんや輝くんのことを話した。


2人とも、もう、いっぱいいっぱいになって、 ずっと心の中にしまっていた思いを、全部解放した。


でも、私達は、きっと、そんな周りの人達のおかげで、お互いの本当の気持ちを言い合えたんだと思ってる。


いろいろなことがあったからこそ、悠人にとって、私にとって、1番何が大切かを再確認することが出来たんだって。
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