始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
ひとりひとりの新しい人生
それから、2年半が経ち、アンナは2歳になった。


おしゃべりもよくするし、絵本が大好きな、元気な女の子に成長してくれた。


かっこよくて、優しくしてくれるパパとも、大の仲良しだ。


パパは、アンナを甘やかし過ぎるところも…正直、あるかも知れないけど。


でも、どんなに忙しくても、こんなにも愛情を注いで、家族を大事にしてくれる男性って、世の中にいるんだな…


なんて思うくらい、悠人は、私達を大切にしてくれてる。


『穂乃果、今日は、アンナを連れて外食しよう
。たまには、料理もおやすみしたら?毎日、頑張って美味しいご飯を作ってくれてるから』


時々、こうやって、気遣ってくれる。


さり気なく感謝の言葉を言ってくれるおかげで、私は、また頑張ろうと思える。


『…嬉しいけど、大丈夫?仕事は…』


『今日は、いいんだ。ゆっくり穂乃果とアンナと過ごしたい』


『嬉しい。じゃあ、今日は外食ね。アンナのお着替えするね』
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